マンガ暴食日記

好き勝手に、新旧のマンガを紹介しています

青武高校あおぞら弓道部

 今日は、15日に2巻が発売となった、「青武高校あおぞら弓道部」を紹介。嵐田佐和子 による弓道を題材にしたマンガで、2016年の10月より、「ハルタ」にて連載されています。

 主人公の天草和馬は、アメリカで弓道を学んだのですが、進学した日本の高校には弓道部が無く、一人頭の中で弓を引く日々を送っていました。ところが、そこで弓道経験のある教師と出会った事で、高校で本格的に弓道を行っていく事になります。
 話が進むにつれ、主人公の姿に憧れて弓道を始める少女、将来のライバルと思われる同じ年の少年、一度は弓道から離れた経験者などが登場し、彼らの弓道への取り組みが描かれていきます。


 ぶっちゃけ、ストーリーは地味。弓道と言う競技自体、試合内容や練習方法が限られていて、内容にバラエティーを出す事が難しいと思います。しかし、それ以上に、キャラクターが大人しく、あまり華を感じさせません。でも、このマンガは、それが良いんです。主人公が天才的な才能で活躍する姿ではなく、地道な活動による成長する姿を楽しめます。
 2巻では、わりと王道的なストーリーで弓道仲間が増え、タイトル通り弓道部に近づくのですが…それよりも、主人公や初心者の女の子が、初めて弓を持つシーンに私は惹かれました。そんな静かなシーンも楽しめる人は、このマンガが合うと思います。


 ただ残念なのが、刊行ペースが遅い事。単行本で言うと、一年に1冊なのです。じっくり、気長に、弓道と付き合う気がある方におすすめです。