旅ボン
今日は、イラストレーターの ボンボヤージュ による、旅行エッセイ「旅ボン」シリーズを紹介。2005年から、ムックに連載され、その後は書下ろしで単行本化されていて、現在までに6冊が発売されています。
ボンボヤージュは、ちびギャラで人気となったイラストレーターです。出版社の問題などで、最近は以前程は見かけなくなりましたが、今でもグッズなど定期的に販売しています。
「旅ボン」は、そんな作者によるエッセイ本です。作者が編集者などの出版関係者とどこかにでかけ、その時の出来事をコミック化したものです。
ちなみに、フランス語の Bon Voyage(ボン・ボヤージュ)は、「良い旅を」と言う意味ですが、本人は出不精の引きこもりです。つまり、旅行嫌いの作者による、旅行エッセイコミックとなっています。
こんな感じで、作者のモチベーションは低いのですが、シリーズは人気で続いています。
シリーズ
- 新 旅ボン イタリア編
- 新 旅ボン 富士山編(中編4作)
- 新 旅ボン 北海道編
- 旅ボン 沖縄編
- 旅ボン ハワイ編
- 旅ボン 大阪編
(「新 旅ボン」となっているのは、出版社移籍により、増補改題版となったもの)
魅力は、何といっても、旅行エッセイっぽく無い事。旅行先で名所巡りはしますが、一般的な旅行エッセイとは目の付け所が違います。
そして、ネタやトラブルも豊富。第一弾のイタリア編は、わりと順調ですが、第二弾の富士山編では、最初からバスに乗り遅れています。定番のものを食べて、美味しさに笑顔になる事もあれば、微妙なものを食べて、渋い顔になる事も珍しくありません。旅行エッセイって、普通は旅先の良さをアピールするものですが、作者にそんな気は無く、自分の思うがままを書いているように思えす。
旅行エッセイと言う体裁ですが、旅行の内容ではなく、作者ボンボヤージュの言動を楽しむマンガでしょう。個性的な感性や、旅行ならではの(あるいは旅行と関係な無い)様々なエピソードは、他の旅行エッセイには無い面白さがあります。私は特に「イタリア編」「富士山編」がお気に入り。旅行の面白さと、ネタエピソードのバランスが、ちょうど良い感じです。
人によって、好き嫌いがあるマンガですが、ちびギャラが可愛いと思う方は、チェックしてみて下さい。