マンガ暴食日記

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C.M.B. 森羅博物館の事件目録

  今日は、加藤元浩によるミステリーマンガ、「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」を紹介。2005年に「月刊少年マガジン」で連載が始まって、現在も好評連載中の長寿作で、17日には最新の39巻が発売になりました。


 加藤元浩による推理マンガと言うと、「Q.E.D. 証明終了」が有名ですが、私はこちらの方がお気に入り。大英博物館の三賢者全員から一番弟子と認められた少年、榊森羅と、合気道の達人でワトソン役の女子高生、七瀬立樹 のコンビが、様々な事件を解決していく話です。
 特徴は、主人公が小さな私設博物館の館長と言う事。アステカのレリーフグーテンベルクの聖書など、様々な貴重な品が関わる事件が多いです。また事件が起こるのが、近所の事もあれば、バチカン、マレーシア、エジプトなど、世界各地へ行くこともあります。このバラエティー豊かな舞台が魅力の一つです。
 そしてこれらの舞台について、きちんと考察もされています。例えばバチカンを舞台にした話は、ちょっとした歴史ロマンとしても、十分に楽しめます。少年が博物館の館長と言う設定はマンガ的ですが、その知識・考察に納得行くところが多く、設定を素直に受け入れられます。
 ちなみに「Q.E.D. 証明終了」とは同じ世界で、登場人物の血縁関係や、クロスオーバーのエピソードもあります。


 17日現在、1巻~5巻をまとめた、「超合本版 1巻」が無料となっています。是非、読んでみて下さい。

 少年マンガなので、読みやすく、5巻分でもあっさり読み終わると思います。最初は作品の方向性が定まっていない感じもありますが、3巻くらいから、ぐっと面白くなります。毎回、テンプレートみたいな殺人事件が起こるミステリーより、ずっと良い作品だと思います。